まるで講義!ハイレベル数学1A2BCの完全攻略を独自解説
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参考書の名前:ハイレベル数学1A2BCの完全攻略(通称ハイ完)
著者:米村明芳・杉山義明
難易度:
(旧帝大・筑横千首・金岡千広・早慶)こんな人におすすめ:時間がなく、少ない問題量で多くの問題の解き方をカバーしたい人
特徴
ハイ完の一番の特徴は、
とにかく問題数が少ない
ということです。(全45問)
このレベル帯の数学の参考書の平均問題数は150問のため、その圧倒的問題数の少なさに驚くでしょう。
え〜!平均150問のところを45問にしちゃうなんて、じゃあだいぶ薄い参考書なんじゃないの?
安心しろ。
ハイ完は他の参考書とほぼ同じ厚さがある。
その理由は
1つの問題に3ページ以上
割かれているからだ!
ハイ完は、1問を1問で終わらせずに細部まで解説してくれるから他の問題にも応用しやすく、実質的に150問分の価値があるというわけです。
またハイ完は問題編と解答・解説編にわかれているため、すぐ下の答えを見てしまうという心配もありません。
解答・解説編には、解答のほかにアプローチ、フォローアップというものがあります。
アプローチでは、抽象的に問題を解く手段が書かれていて、それが問題を解くヒントになり、またその問題を自力で解くことができても体系化することができるため非常に有用です。
フォローアップでは、解説が具体的にされており、網羅系参考書から直接ハイ完に移った人でも容易に読み進めることができます。
また、関連している問題も例題として紹介されているため、その解き方の練習にもなります。
これらはすべて、ハイ完を執筆している米村明芳先生の授業に基づいています。
米村先生は、駿台の関西数学四天王の一人であり東大京大など難関大志望の生徒向けの授業を担当しています。
その授業の特徴は、まず解答の方針・ポイントを言うことです。ここで、非常に大局的な(問題の全体像をみた)観点から本質をつく考察を行います。これにより、発展性が高くなるということです。
その後、具体的な解説を始めるので、実質的に2回解説を行います。
この米村先生の授業が参考書に表れているわけです。
そんな偉大な先生の授業を、この参考書1冊で受けられるなんてなんだか得した気分だな!
私自身もこの先生の授業を受けたかったが、田舎住みで受けられなかったうちの一人だ。
そのため、ハイ完はコスパが非常に優れている参考書と言えるだろう。
目的
このハイ完をやる目的は、網羅系参考書(例:青チャート、Focus Goldなど)が終わったあとに発展的な問題を解けるようにすることです。
また抽象的に問題を見つめることができるようになるので、少ない問題数で様々な問題を解けるようになりたいというのも目的の一つになりうるでしょう。
なんとなく問題を解いていくのではなく、しっかり見通しを立てて問題を解きたいという人におすすめだ。
使い方
ハイ完は全部で45問と非常に少ない問題数であるため、工夫していろいろな使い方ができます。
本書で紹介されている使い方は、
- 1週間で5問ずつ学び2ヶ月で完成
- 長期休みの課題として短期に完成
というものです。
次にぽつぽつ独自の使い方を説明するぞ。
それは、1日1問を「ウォズニアック式」で学習していく方法だ。
「ウォズニアック式」ってなんだ?
説明しよう。
「ウォズニアック式」とは、ポーランドの研究者ピョートル・ウォズニアック氏が考案した人がもっとも忘れにくく学習できる復習タイミングのことだ。
具体的な内容は、以下の記事で解説しているからよかったら読んでくれ。
まとめ
ハイ完についてまとめると、
- 少ない問題数を圧倒的解説でカバー
- 1問から多くのエッセンスを学びたい人向け
- 逆に問題数をこなし、自身で網羅したい人にはおすすめできない
米村先生のエッセンスが極限まで詰め込まれたこの1冊、参考書ルートに入れてみてはいかがですか?
式は・・・概念を超えるんですね
米村明芳
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